27期生 林真由さん

By in 同窓生の今 on 2015年7月11日

総社南高校で過ごした思い出

私が総社南高校に入学するきっかけになったのは、オーストラリア短期留学のプログラムの存在を知ったからでした。
小さい頃から英語を習っていたこともあり、英語圏や他国の文化や暮らしに興味があった私は、ここに合格して、オーストラリアに行ってみたい!という思いが強くなって行きました。
合格が決まった時は本当に嬉しく、短期留学だけでなく総社南高校の生徒として沢山のことにチャレンジしたいという思いで一杯でした。

念願のオーストラリア短期留学は想像通り楽しく、充実した日々でした。
現地の人々のあたたかさと広大な自然、日本と違う生活様式や文化を肌で感じられることが嬉しくて仕方ありませんでした。
しかしもちろん、楽しいことだけではありません。
私がこの短期留学で最も苦しんだのは「言葉の壁」です。
ある程度は覚悟して挑んだつもりでしたが、予想以上に自分が英語を使いこなせていないことに驚き、戸惑い、ショックを受けました。
何か気持ちを伝えようとしても上手く行かず、正確に伝わっているのだろうかと常に不安で、自信をなくしかけていました。

そんな時、私を救ってくれたのはホームステイ先のダルディグ一家でした。
どうしていいか分からずリビングでただ黙っていた私に声をかけ、私の好きな音楽を訊くとそれを流してくれました。
全く知らないはずの日本語の曲を「いいね!」と言ってくれるだけでなく、そのリズムに乗ってホストブラザーとホストファザーがそれは楽しそうに踊ったり歌ったりしはじめました。
私の気をほぐそうとしてくれたその優しさと彼らの楽しそうな姿に、気付けば私は声を上げて笑っていました。

それから私は吹っ切れたように明るく、誰にでも活発に話し掛けることができるようになりました。
拙いなりに、姿勢と気持ちだけは誠意を持って前向きに、必ず伝えようと努力しました。
そんな私の意思を感じ取ったのか、段々と多くの人が私に話しかけてくれるようになりました。
日本語以外の言語会話をするのは難しい。
しかしコミュニケーションは言葉だけではないのだと実感した大きな経験で、今思えばこれが今の私の進路と進学先を決定付けたのでしょう。

高校に入学したら必ずやると決めていたことがもうひとつあります。
それは、生徒会執行部に入ることです。
1年生の春、見学で4階の生徒会室に足を踏み入れたその瞬間から、私の高校生活が始まったと言っても過言では無いでしょう。
私は中学の頃から生徒会執行部に所属していましたが、その比では無いほど規模の大きな活動と種類豊富な仕事内容に驚きながらも、その期待と新鮮さに胸がいっぱいで、人一倍やる気で燃えていました。
小さな仕事からこつこつと覚え、日々がむしゃらに過ごしていく中で、時に大きな仕事も任されるようになった庶務としての1年を経て、2年生では「生徒会長」として執行部の中心で舵をとる役割を担うことになりました。
もちろん不安やプレッシャーと言うものは常に付いて回り、立ち止まりたくなる時もありましたが、それ以上に沸き上がってくるのは、自分の力で、みんなと一緒に、大きな事を成し遂げられる喜びと誇りでした。

そんな日々の中で、もっとも大きな壁であり山であったのはやはり、南翔祭でした。
本校最大のイベントであるこの南翔祭3日間は、沢山の人々の熱意と、汗と、努力と、歴史により成り立っています。
今年の南翔祭を成功させたい―そんな思いの下で、全校のみなさんも毎日下校時刻ぎりぎりまで制作や練習を行ってくれていました。
そんなみなさんの姿に勇気づけられ、我々生徒会執行部も身を粉にして活動していました。
目が回るほどの仕事量に、校舎中を駆けずり回り、土日も夏休みもほとんどあって無いようなものと言っていいほど多忙を極めていました。
会長になってからは尚更、常に広い視野で物事を管理、確認しながらどうすればより生徒のニーズや先生、地域の方の期待に応えられるかを考えながら活動しており、何度も挫けそうになりました。
しかしその度に楽しく、ユーモラスで頼り甲斐のある先輩方や先生方に励まされ、互いに叱咤激励し合う心強い仲間に支えられ、必死に付いてきてくれる後輩たちに勇気を貰いながら、折れることなく前進することができました。
そうして作り上げた南翔祭。

生徒会長画像
その最終日体育の部での、あの熱と気迫は今でも鮮明に思い出すことができます。
全校生徒約860人の心が一つになった瞬間。私は涙が止まりませんでした。
全員が「もっと楽しくしたい」「もっと面白くしたい」もっと、もっと…と、向上することに余念がない上に、誰一人欠けることなく全員で手を強く握り合って引き合って進んでいく。
時には衝突し、すれ違い、苦しみながらも全員で、前に進む方法を探して行く。
泣いて笑って怒って、素直で熱くて純粋な気持ちを、強い魂を持った生徒ばかりの総社南だからこそ、私は支えたいと、もっともっと輝かせたいと思ったのだとその時強く実感しました。

そしてその強い想いと誇りは、3年生になり、総社南高校最後の南翔祭で更に大きく、更に強くいものとなっていました。
受験勉強で忙しくて苦しい日々も、そこで培った絆と思い出が私の心の支えとなり、勇気となり、総社南高校の卒業生という大きな誇りを持って、今通う大学の門を叩くことができたのだと改めて感じています。
ありがとうございました。

総社南高等学校は今年で30周年です。
現役生としてその節目を迎えられないことは残念ですが、あの制服の袖に腕を通し、その歴史を築いた一員として、ますますの発展と、後輩たちに受け継がれる「じゃみ」の魂がこれらからも輝き続けることを期待しています。

27期生/生徒会長 林 真由

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