第36回卒業証書授与式に臨席いたしました
令和6年3月1日(金)春の訪れを感じ、太陽の光を心地よく感じる朝。
第36回総社南高校の卒業証書授与式に同窓会の代表として臨席してきました。
凛とした会場にブラスバンドの音楽が響く中、卒業生が会場に入場してきます。
国歌斉唱から卒業証書授与式とプログラムは進み、
辻田校長の式辞が始まりました。
この式辞はすごい!皆さんにもお伝えしたいと思い、おもわず途中から録音させて頂きました。
録音した内容を文字起こししてみましたので、是非皆さんも卒業生になったつもりで読んで見て下さい。
「今、若い皆さんの力が、かつてないほど必要とされています。
解決しなければならない、社会の課題は山積しています。世界に目を向ければ、戦果に終われ、家族と引き離され、命の危機におびやかされながら 、
懸命に生きているウクライナや、ガザの人たちがいます。
国内でも、震災で家族を失い、辛い状況の中、必死に立ち上がろうとしている、能登の人たちがいます。
みんな同じ時を、懸命に生きていることに、思いを馳せてください。
皆さんには、社会の課題を自分事として捉え、人を思いやり、互いに、叡智を持ちよって立ち向かってほしいと思います。
常識や慣習に捉われない、若い皆さんだからこそできる、柔らかな思考で、新しい価値、新しい未来を想像してください。
門出にあたり、スティーブ・ジョブズの言葉を贈ります。
スティーブ・ジョブズは、アップルやピクシーの創業者であり、iPhoneやiPadを生み出した人物です。彼がアメリカのスタンフォード大学の卒業式に招かれた時の有名な言葉です。
Stay hungry、Stay foolish. ハングリーであれ、そして愚かであれ。
この言葉の意味を私はこう考えます。人は満腹感が得られると、それでもう満足してしまい、新たな困難に挑戦する意欲を失ってしまう。
また、人は自分のことを賢い、出来る人間だと思うと、自らを磨くことをやめ、成長は止まってしまう。
そこから新しい価値も、新しい未来も生まれてくることはないでしょう。だからこそ、
Stay hungry、Stay foolish.
皆さんの人生に、これからもたくさんの成長と感動があり続けるよう、この言葉を胸にそれぞれの道を力強く歩んでください。
そして、その歩みの中で、平和で誰にとっても優しい社会を実現する未来の担い手となってくれることを強く願っています。
さあ、旅立ちの時です。
春は、別れの季節であり、出会いの季節でもあります。
皆さんの前には、もう新しい出会いが待っています。
本校で培った自信と心を胸に、新たな世界へ力をいっぱい羽ばたいてください。
皆さんの未来に、幸多からんことをお祈りしています。
結びに、卒業生の門出を祝してご臨席いただきました皆様に、重ねて感謝を申し上げ、式辞といたします。
令和6年3月1日、岡山県立総者南高等学校 校長 辻󠄀田詔子」
同窓会副会長 4期生 近藤有道